初対面での服装
服装は清潔感があって季節に適した服装であれば大丈夫です。気を付けなければならないポイントは、肌の露出が多いのはダメです。女性は胸元が開きすぎていないこと、男性はハーフパンツやサンダルなどカジュアルすぎるのは避けましょう。
男性でよくあるのが上下とも柄ものであったり色がちぐはぐ（同系色でも補色でもない）だったりと単純に服装に関心がないだけですが、印象としては聡明さに欠けます。
おすすめはオフィスカジュアルをもう少しカジュアルにした感じです。オフィスにお勤めの人なら仕事帰りのそのままでも問題ありません。仕事でそういった服装をしない人ならデニムでも問題ありません。あと、サイズ感はとても重要です。オーダースーツの高級感は生地の良さもありますが、それよりもその人にジャストフィットしたサイズ感です。
それでもどうしたらいいか分からないと思ったらSHOPLISTやGLADDなどのファッション通販アプリでモデルさんが着ているものを上下買いしましょう。大事なのはシンプルなデザインで同系色のサイズが合ったものです。
実際に僕が経験したのがすべてにレースのフリルがついている人でした。季節は4月下旬で30代後半の方だったのですが、頭から靴まで全身白でブラウスにスカート・カーディガン・靴下にパンプス、日傘にカチューシャ、バッグまですべてにレースのフリルがついていました。靴だけは大きめのリボンでしたが、細身の小柄な方でスタイルは良かったのですがなんだかくどいという印象でした。
平均的な服装は個性がないと思われがちですが、個性や相性は見た目ではなく会話の中で見つければいいのです。
お店の選定
アプローチ編でも書きましたが、「太陽の昇っている時間で雰囲気の良いカフェで1時間ほどのティータイム」がベストです。夜は不思議と愚痴などのネガティブな話になりやすく、一番やってはいけない下ネタを繰り出す致命的なミスをする確率が上がるので避けた方が無難です。
アルコールや食事は避けた方がいいです。特にお酒はマナーの粗が出やすく話も適当になることが多いのでやめましょう。また、定番だからといきなり水族館やテーマパークといった時間が長くなるものは初回ではやめておきましょう。
カフェ以外は絶対ダメというわけではありませんがデメリットが多いので優先順位は低いです。
僕の経験ですが定番のデートコースは必ず成功する、ということはないです。定番でも人によってダメなこともあります。会うまでに楽しいやり取りができていて、お互いが今すぐにでも会いたいと思っていても実際に会うまでは分からないものです。
逆に相手から飲みに行きたいと誘われてもやはりカフェにしましょう。MLM（マルチ商法・ネットワークビジネス）の勧誘とか、知らない第三者がいるとか、ただ飲みたいだけとか（←すべて経験した）何か違う目的がある可能性も無きにしもあらずです。
おすすめはホテルのカフェラウンジです。ほぼ満席でも騒がしくなく適度な距離感で隣の声が聞こえず、かといって静かすぎず品があるけど少し薄暗いのも雰囲気がいいです。ホテルラウンジでなくても雰囲気の良いカフェで予約できるところにしましょう。
一時間ほどがベストですが、話が続かないようであれば無理に喋る必要はありません。また、喋りすぎて長時間になってもダメです。もし初対面でのお話が弾んで、まだいろいろ喋りたいとなっても一旦落ち着きましょう。次の場所に移動するのではなく、次の約束を取り付けるのがいいです。次に会いたいと思う初対面の時間は1時間以内、長くても75分くらいです。
初回は必ず男性が奢りましょう。これは理屈抜きのセオリーで、途中で腹が立っても次はないと思っても、です。相性が悪いと思ってもそれは過去の経験からくる思い込みです。これはないと思っていても相手には好印象だったりすることもあります。
相手が緊張していて本来の自分を出せていなかっただけかもしれません。次に会ってみたら意外と好印象だったりすることもあります。コーヒー代くらいは男性が出すのがスマートです。
待ち合わせの場所
お互いの中間地点か女性の住む場所に近いところで（近すぎはダメ）予約をして早めに行ってお店の入口で待っているのが良いです。入口で待てないような環境なら予約時の名前を伝えておいて中で待ちましょう。
駅で待ち合わせもいいですが、目的の場所までのつなぎの会話が必要になりますのでネタを用意しておくといいです。車での移動が当たり前の地域がありますが、初対面でいきなり個室は避けた方が無難です。定番待ち合わせスポットもその場所は分かりやすいですが、いざ行ってみるとたくさんの待ち合わせの人で誰が誰だかわかりません。
僕がよく利用していたのはホテルのカフェラウンジでお互いが好感触になる確率がグッと上がるのに驚きました。自分的には普段の生活でカフェラウンジは利用しないのでコーヒーがなぜコーヒーショップの2～3倍もするのかよく分からなかったのですが、女性の言う雰囲気がいいというのはこういうことかと、とても勉強になりました。
あと、予約のできないカフェもあるので3～4つの候補の中から順次直接行って決めていました。この場合も目的地までのつなぎの会話を想定しておくといいです。駅の地下街のカフェはあまり天候に左右されず、日焼けが気になる女性にも気を遣わせずにおすすめです。
改札に近い場所は人通りも多く混雑して騒がしいですが、少し離れると店の前で待っていても迷惑にならず中も落ち着いていて料金も高くはありません。
初対面での話の内容
基本的にプロフに書かれていることをそのまま聞いていけばいいのですが、書いた本人が覚えているとは限りません。プロフの書き方などマニュアルを参考にしている場合やプロフを書いてから時間がたっている場合は意外と本人も覚えていないことが多いです。実際に話がかみ合わないことが多々ありました。「趣味は○○って書いてあったけど」と前置きしてからのほうが会話がスムーズに進みます。相手にはプロフをなぞっているというのがそれで伝わるので最初だけで大丈夫です。
まずは自分のことを話してから相手に聞きましょう。聞きたいことがたくさんあっても自分のことを喋らないと質問攻めにあっていると感じてしまいます。たいていの人は自己開示すれば答えてくれます。スマホにメモして見ながらでも大丈夫です。「聞きたいことをメモってあって」と断れば初対面で緊張しているんだなとくらいしか思わず、むしろまじめな人という印象になります。
自分とは違う認識だったり常識が違うと思ってもいきなり否定はせずにどうしてそう思うのか、会話をしていきましょう。よくしゃべる人がモテるわけではありません。自分の発した言葉が相手にはどう感じるか考えながら話すと言葉数は少なくなりますがそれで印象が下がることはありません。
話が上手な人は想定問答のように会話のロープレをしています。さらに小さなオチやネタを仕込んでおくととても楽しく会話ができます。驚いたこと、やってみたらできたこと、びっくりしたことなど会話の引き出しを作っておくといいです。
自分的にはそんなに面白くもない話と思っていても、いい確率で笑いになる会話があるのでそういった成功体験を積み重ねていけば自然とユーモラスな会話ができるようになります。よく笑う人、ちゃんと答えてくれてこちらのことを聞いてくれる人は人間的に相性のいい人です。
楽しく会話ができると、ほとんどが次の約束を取り付けることができます。事前に大筋で会話の内容を決めておいて、実際に話してみて相手の反応を見て話す内容を決めていくのが良いです。相手がネガティブなことを言ってきたら相槌を打つ程度にしてさらっと違う会話にもっていきましょう。
内容は真剣度によって違ってきます。相談所など本気度が高い場合は結婚観を話すと良いです。どんな生活がしたいのか、二人の距離感はどうなのか。マッチングアプリなどは人柄重視かスペック重視か、または両方か。
聞きたいことの優先順位をつけておくといいです。踏み込んだ内容を聞きたいけど、いきなり聞くのははばかられるのであればその話に行きつくまでの場を温める会話も用意しておきましょう。
人との距離感は人それぞれ違うので、自分と違ったら拒否したり自分の意見を押し通さずに一旦は受け止めて相手の話を聞きましょう。逆に相手から価値観を押し付けてきたり、どうしても道理に合わないと感じたなら反論や論破するよりも引いてそれ以上関わらないほうがいいです。
具体的な会話の内容
真剣度が高い場合
- 結婚の真剣度をまず自分から話す
- 条件さえ合えばすぐに結婚したい（スペック重視）
- その人のことを良く知りたい（人柄重視）
- どちらも大切だが、どちらかというと…
まず人柄を知りたい場合
- 仕事内容や趣味の話
- 趣味は共有したいのか、個々でも気にしないか
- 仕事内容を理解してほしいか、困ったときだけ話を聞いてほしいか
- 自分の時間が必要か、ずっと一緒にいたいか
次につなげるための会話として
- 休日の曜日と普段何をしているか
- 最近ハマっていること、楽しいと思うこと
- 行ってみたい場所～次回の約束の提案
相手の真剣度や話の反応でどこまで話していいのかはその時々ですが、お付き合いに発展した場合や結婚後に後々トラブルのもとになりそうな内容は話しておいて早すぎることはありません。自分の時間やスペースが必要な人の場合は最初に言っておきましょう。
また、そこまで気を遣わないといけないのかと思ったかもしれませんが、何も準備せずに行くと相手はすぐにわかります。その時点で次はありません。面倒かもしれませんが、あなたの会話力は確実に上がります。
